zoomで授業(その8)

zoomがフリーズ、危機一髪


オンライン授業も8回目ともなると随分慣れてきて(負荷をミニマムにするよう工夫しているので)これまで一度もマシントラブルもなかったしバックアップマシンの設定も面倒だなぁ、と思っていたら、なんと8回目にして本番中にzoomがフリーズ、Macの強制シャットダウン、再起動となってしまいました。


学生向け授業アンケートの中で「もっと負担の少ないシンプルな授業にして欲しい」という訴えがありました。とはいえ、通常のオンライン講義とチャットくらいでは実践力は身につかないので、考えたのは「できるだけ丁寧な説明」です。そのため、今回はGoogle Classroomに入ってから、グループワーク素材へのアクセス、Jamboardの操作などを3分間クッキング方式でデモします。共有画面をスライド(Keynote)からブラウザ(Chrome)に切り替える際のタイムラグもできるだけシームレスに行くように工夫して説明しました。


ここまでは想定通りで、では実際にやってみましょう、とブレイクアウトセッションに入りました。ルームに入れない数人を再割り当てしてから、各グループの進行具合を確認しようと部屋を渡り歩きます。そして、事故は5ルームめに移ろうとする時に起こりました。ブレイクアウトルームから離れる時に、レインボーカーソルが出現。しばらく待っていれば、との希望的観測も裏切られ、マウスもキーボードも全く効かなくなり、ブレイクアウトの残り時間を見ると「あと2分!」。

あわてて予備マシン(共同ホストに設定してあるWindowsPC)に移り、チャットを起ち上げ、全員がメインルームに復帰した時に読むように「マシントラブルのため休憩します!」と記入。そしてマイクONにして同じ内容を口頭で伝え5分間の臨時休憩に入りました。
休憩の間に、Macを強制終了、再起動の後、ブラウザを起ち上げてzoomのホーム画面から授業への「参加」を押して、恐るおそる復帰。zoomの自動録画がフリーズ時に一端終了しているので、再立ち上げ時、エンコーディング作業が始まっていました。複数のタスクが進行していると再フリーズのリスクがあるとは思いつつ、えいやっでここは継続。さらに予備マシン側でバックアップ用にレコーディング機能をONにしているとあっという間に5分が経過。ハラハラドキドキしながらメインマシンに戻ってなんとか授業を続けました。
授業終了後、確認してみると、フリーズ前のファイルは無事エンコードされており、トラブルの後の部分は、あとでエンコードスタートさせるとしばらくして無事動画ファイルが完成し一安心です。


現在、バックアップマシンはWindowsPC、もしトラブった場合は、PDFを表示して授業を再開させるつもりでしたが、今回はメインマシンが復帰できたため、そこまではやっていません。オンライン授業におけるBCP(Business Continuity Plan) というか、Lecture Continuity Planもしくは Disaster Recovery in Educationのようなものを自分なりに作り、訓練しておくことが必要だと感じました。

授業の中身のほうは、先回からグループを固定したので、ワークのたびに進捗に差が出始めています。「活発にみんなが意見を言うので、とてもやりやすいと感じました」というグループもあれば「なかなかスムーズに進みませんでした。またグルー プワークで何をやれば良いのかわからない人もいたり」と戸惑っているグループもあり、教室のような個別グループへの対応が難しいオンラインで、どう進めていくか、引き続き考えていかねばなりません。


zoomは、セキュリティ強化したversion5で、以前にもまして動作が重くなった印象があります。前からそうだったのかもしれませんが、zoomを終了してもアプリがバックグラウンドで残っていたり(強制終了メニューを開くと登場)するので、頻繁な機能の切り替えは、気を付けないといけません。あとは、気を緩めるな、マーフィーの法則を忘れるな!ですね。

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