今回で4回目、試行錯誤は続きますが、講師も学生も少し慣れてきた感じです。今回は、積み残しの「ブレイクアウト」がどこまでできるか、が課題でしたが、果たして結果は・・・
授業の開始前、ブレイクアウト機能を自分で複数端末をセットしてテストした結果、いくつか分かってきました。
1.ブレイクアウトの操作をすると、画面共有がはずれて、いつも慌てていたのですが、テストでやってみるとクライアントはそのまま共有画面が写っています。ホスト側だけの問題なら安心と思っていましたが、本番では、共有画面が真っ白な画面に変わってしまい、やはり慌てて対処することに。これはzoomのバグなのか、、、。
2.ブレイクアウト内(グループ内)のチャット機能で画像添付はできますが、スマホでは添付されたこともわからず(表示されない)、自分でも添付ファイルを送るメニューが無い、ということが判明。PCとスマホ(アプリ)の仕様の違いを理解しておかないと、一部の学生は混乱してしまいます。
3.ブレイクアウト終了前にアラートがでますが、これまで何回か、学生があわてて「今すぐ退出」ボタンを押してワークが途中で終わったり、ミーティングそのものから出てしまうことが何回かあったので、放っておくかキャンセルするように説明しました。結果、あわてんぼうさんは減ったようですが、やはりミーティングそのものから退出してしまい待機室入りした人を何人か発見しました。
今回は、メンバーを入れ替えて.csvを作成し事前登録。授業本番開始時に、ブレイクアウト設定画面を覗いてみると、部屋へのアサインが一部されていることは確認できました。
授業の中盤、グループワークに入る前の休憩時間(5分)にリストを見ると、やはり一部しかアサインされてないので「再作成」ボタンを押し、そこからプルダウンメニュー「事前に割り当てられているルームに復元」を押し下げると、見事に部屋ごとにアサインされ、漏れも無いことも確認したつもりでした。
休憩後、チャットの活用や役割分担、議事進行の説明をして、ブレイクアウトを開始。と思いきや「全員ミュートを解除」を押し忘れていたことに気付いて、マイクONにすると今度は音声ループが発生したりと、少しあわてましたが、なんとか全ルームをオープン。
無事グループワーク(ブレイクアウトセッション)が始まったと安心して割当リストを見ると、あら不思議、何人かルームにアサインされてない学生を発見!あわてて、一人ひとり手元に印刷してあるリストを見ながら再配置していくのに数分かかってしまいました。
あとで参加者リストを確認した所、事前に「大学のアドレスで登録、入室してね」と言っていたにも関わらず、携帯や個人アドレスで入ってきた人が部屋割りから外されていたということが判明。じゃあ、途中で「未割当なし」に見えたのは単なるまぼろし?(キャプチャー残ってますが)と疑問は残っています(大学アドレス以外は排除すれば良いではないか、という考えもありますが、授業にすら入ってこれないのはまずいので、今のところ受け入れています)
学生側の反応としては「なかなか参加者全員がルームに集まらなくてやりにくかった」など、割当不備で時間がかかった問題はありましたが、「グループ全員が戸惑うことなく、今までのグループワークのなかで一番スムーズに話し合いを進めることができました」といった感想が多かった印象です。講師として反省すること、不明なことはまだまだありますが、かなり前進したと言っていいと思います。
今後の授業では、グループワークの重要性が一層増してくるので、ツールや進め方についてヒントを得たいと受講学生にアンケートを取りました。その結果をいくつか紹介します。
まずは学生のネット環境。スマホ・タブレットが2割近く居るので、その配慮ははずせません。zoomの場合は、スマホアプリ版では機能そのものに制約があるので、悩ましいところです。
これまでの授業で、回線不安定や接続トラブルに見舞われた学生も半数近くいます。
zoomについては、皆さん慣れてきたようなので、当面はzoom中心でやっていくのが良さそうです。ただし、ブレイクアウトは、まだ戸惑いが大きい様子です。
第3回授業でGoogle Drive, Googleスプレッドシートを使ってみましが、活用できた人は、便利でオンラインの利点が活かせて、今後もやりたい、という意見ですが、逆に、困惑した人、あきらめた人もいました。「できれば使わないで」が17%もいると、なかなか強行突破は難しい感じです。
難易度が高いのは、zoomで会話をしつつ、Google Drive/アプリ上で共同作業(編集)を行うこと。これができれば(2割の支持者)やれることの可能性は格段に広がるのですが、「併用は無理」という割合(36%)を見る限り、マルチ使いは(少なくとも当面は)混乱の元のようです。
なお、現時点でのGoogleアプリ、MS Officeの習熟度の自己申告をしてもらいました。MS Officeがこれだけ使えるのであれば、Googleの各アプリも混乱なく使えるはずなのですが、慣れというものにはなかなか抵抗できません。
Nの数が少ないので、一般的ではないですが、当授業の状況からすると実態をほぼ反映しているグラフか、と思います。
では、本日はこのあたりで。