zoomで授業(その3)

授業も3回目となれば落ち着くかと思いきや、今回も予想を覆す出来事が頻発しました。

まずは、今回の良かった点から。

前回ミニッツペーパー(振り返りシート)をもとに、学生が考えてきた「質問」を(今回は1問だけ)提示し、みんなにチャットで回答してもらう、という形にしたところ、どんどん書き込みがあり、アクティブで双方向なQ&Aセッションとなりました。
また、私が「録画」をポーズしたまま授業を開始してしまった所「レコーディングされてないんじゃないですか?」の書き込みがあったり、マイクミュートして話し始めた時には、すかさず「先生、マイクが入ってません!」と音声ONで注意してくれたり、ありがたいですね。
それ以外にも、チャットで回答をお願いすると、多くの、しかも的確な書き込みが多く良い感じ。ただ50人近いので、読み上げ、コメントできるのは、一部なのが残念なところです。


さて、課題は大きく二つ。
(1)ブレイクアウトは鬼門か?

教務課のヘルプもいただき、ブレイクアウトルームの事前割当の方法がなんとかわかり、実際にやってみました。結果は、どんでん返し!

まず、参加者のブレイク・アウトルームへの事前割当をする際の、csvファイルアップロードがくせもの。実験した所、.csvファイルをExcel(バージョンによって異なるらしいが)でセーブすると、文字コードがS-JISに書き換えられてしまい、UTF-8しか受け付けないzoomでははねられてしまうということです。csvファイルを保存した後「定例ミーティング」設定している会議の「この回だけ」に変更を加えても、リセットされるので全部を変更する必要がある、というところまで前回報告しました。


ミーティング参加前または参加時に「氏名とメアド」を登録してもらうことで初めて「事前割当」が機能するということで、履修学生に大学の授業用掲示板で「重要」マークを付け、メール配信機能も加えて「登録してね」と通達しましたが、前日までに登録者は半数以下。やむなくメールも直接送ってリマインドしましたが事前登録はなかなか増えず、あとはぶっつけ本番という状況でした。


そして、授業本番。続々と待機室に入ってきて、ちょっとブレイクアウトルームの設定を見てみたところ、割当はまだされてない。「ちょっとやばい?」と思いつつ、授業に突入。そしてグループワークの時間になり、再度割当画面を見たら「ガーン!」割当がゼロ。なにもなされていません。

やむなくグループワーク前の休憩時間を使って一人ずつ各ルームに割当。事前にリストを公開していたので、部屋を間違えるわけにもいかず、時間と格闘しながら個別割当を進めました。結局、休憩時間(5分)では足りず、追加で5分程度使ったと思われます。

やっと、割当完了してグループワークに突入。頭の中でははてなマークがいっぱい残ったままで授業を終え、いろいろ調査してみました。


いまのところの結論は、授業開始後に、改めて「オプションメニュー」の隣にある「再作成」ボタンを押し、そこからプルダウンメニューで出てくる「事前に割り当てられているルームに復元」を押さないと割当されないということのようです。
普段は、この「再作成」を使うとルームのメンバーをシャッフルしてしまうので、自分は使わない機能と思っていた所、そのサブメニューにこんなのが潜んでいるなんて、、zoomのやろう!ですね。ただ、自分の複数クライアントで実験した時には、入室しただけで自動でルームにアサインされていたので、まだ謎は残っています。

(2)GoogleDriveを使ったオンライン・グループワーク

今後、リアルなホワイトボード、付箋、マーカー、シールなどを使わずにグループワークをやっていくために試したいと思い、簡単なリストをGoogleスプレッドシートで作って、それにグループメンバーでアクセスしてもらい共同編集する、というワークに挑戦してもらいました。

1グループ1ファイルを用意し、アクセス方法、操作方法もかなり丁寧に説明したつもりですが、やはりハードルは高かったようで、「Googleドライブを使ったグループワークはとてもいいと思いました」という前向きなコメントもある一方、「zoom を開いてGoogleドライブも同時に開くとなるとバタバタと戸惑ってしまいます」「使い方がなかなかわからず手間取ってしまいました」とやりにくさを率直にレポートしてくれました。

PCでは、zoom全画面表示を終了し、ブラウザーと2画面が見えるようにしたままオペレートをしなければならず、スマホは、zoomとGoogleスプレッドシート(アプリ)画面を切り替えながらオペレート、という慣れた人でも難しいことを要求したことになり、やはりもう少しユーザーフレンドリーな方法を考えないといかんと痛感した次第です。

幸いにも各グループにある程度はわかった人がいて、全8グループが結果をちゃんと記入してくれてありましたが、難易度の高さを改めて思い知らされました。


今後使うとすれば、全員が共同編集するのではなく、書記役がインプットするとか、役割を分ける必要があると考えています。
また、Google Classroomと連携することで、もう少し使いやすい方法がないか、についても勉強しないといけません。

今日の所はここまで。

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